全ての終わりに人々が見た7つの情景: 「LAST」石田衣良

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LAST (ラスト) (講談社文庫)
LAST (ラスト) (講談社文庫)

雨の切れ間。夜の終わり。悪夢からの目覚め。終わりのないものはこの世にない。全ての終わりに人々が見た7つの情景。

石田衣良らしからぬダークな作品もあり、石田衣良らしいポップな作品もある短編集。

処女作から続く視点は街。出てくる場所や人は、あたかもその場所にいるかのような感覚に陥る。身近で起きているような、でも少し遠くのことのような。行き交う人の人生を想像して書いたようなタッチが好きで読みつづけている。

しかし、今回の作品はどこか物足りなかった。リアリティが薄いように感じる。どの短編をとっても肌に感じるリアリティが欠けている。特に出てくる場所が非現実的なように感じた。短編であるからその描写が薄いことが原因だろうか。

この作品は、特に胸に訴えかけるようなものはなかったのが残念だ。